うっかり油性マジックが服に付いちゃった…そんな経験、誰にでもありますよね。
「もう取れないかも」とあきらめる前に、ちょっと待って！
実は、家にある身近なもので油性マジックのシミをかなりきれいに落とせるんです。
今回は、クリーニングに出す前に試したい自宅でできる応急処置法を、わかりやすく紹介します。
油性マジックの汚れが落ちにくい理由
まずは、なぜ油性マジックがこんなにも頑固なのかを知っておきましょう。
油性マジックはその名の通り、油をベースにしたインクを使っています。
このインクには「樹脂」や「染料」が含まれていて、乾くと生地の繊維にしっかり定着。
つまり、水ではまったく溶けない性質なんです。
だからこそ、水洗いだけでは落ちず、油分を溶かすものが必要になります。
実はこの“油を溶かす”力を持っているのが、意外にも家にあるあのアイテムたちなんです！
自宅でできる！油性マジックの応急処置5選
ここからは、家にあるものでできる実践テクを紹介します。
※いずれの方法も、まずは目立たない部分でテストしてから試してくださいね。
① アルコール（消毒液・除光液）で落とす
油性インクを落とす基本はアルコール系成分。
これは油性インクの溶剤（インクを液体にしている成分）を分解できるためです。
最近では手指用の消毒スプレーでも代用できます。
手順：
- ティッシュやコットンにアルコールを少量含ませる
- 汚れの裏側にタオルを敷く（インクが裏に染み込まないように）
- トントンと叩くように汚れを浮かせていく
- 落ちてきたらすぐ水で洗い流す
ゴシゴシこすると広がってしまうので、叩き落とすイメージでやるのがコツです。
② クレンジングオイルを使う
女性ならおなじみのメイク落とし。これも油性汚れに効果的です。
メイクのファンデーションやマスカラも油分を含んでいますが、クレンジングはそれを分解するために作られています。
だから、油性マジックにもよく効くんです！
手順：
- 汚れ部分にクレンジングオイルを少量垂らす
- 指でやさしく馴染ませ、1〜2分ほど置く
- ティッシュで軽く拭き取り、水またはぬるま湯で洗う
- 仕上げに洗剤で普通に洗濯
しつこい汚れは2〜3回繰り返すと、かなり薄くなります。
敏感素材（シルクやウールなど）は避けましょう。
③ 牛乳と台所用洗剤の合わせ技
ちょっと意外ですが、牛乳＋中性洗剤の組み合わせもおすすめ。
牛乳の脂肪分が油性インクを浮かせ、洗剤がそれを包み込んで落としてくれるんです。
手順：
- 小皿に牛乳と洗剤を1：1で混ぜる
- 綿棒や古歯ブラシで汚れ部分に塗り、軽くトントン
- しばらく置いたら水で洗い流し、通常どおり洗濯
この方法は色柄ものの服にも比較的優しいのがポイントです。
④ ヘアスプレーを使う
実は、ヘアスプレーにもアルコール成分が含まれているため、油性マジックに効果あり！
しかもスプレーだから狙った部分に吹きかけやすいんです。
手順：
- 汚れ部分にスプレーを吹きかける（近づけすぎ注意）
- ティッシュや綿棒でトントン叩く
- インクが浮いてきたら、水で洗い流す
ただし、スプレーによっては香料や樹脂が残ることがあるので、仕上げに必ず洗濯を！
⑤ ベンジンやエタノール（強力タイプ）
衣類用のベンジンや無水エタノールは、クリーニング店でも使われる強力な溶剤。
どうしても取れない場合の最終手段としておすすめです。
手順：
- 汚れの裏にタオルを敷く
- 綿棒にベンジンを少量含ませ、汚れをトントン
- 色が薄くなったらすぐ洗濯
注意点としては、素材によっては色落ちする可能性があること。
特にポリエステルやナイロンは慎重に行いましょう。
やってはいけないNG行動
焦って次のような行動を取ると、かえってシミが広がることがあります。
- ゴシゴシこする：インクが繊維の奥に入り込み、逆効果
- お湯で洗う：油分が固まり、取れにくくなる
- 漂白剤をすぐ使う：素材を傷めたり、色落ちの原因に
落ち着いて、上記の方法で「叩きながら浮かせる」を意識しましょう。
応急処置のあとにやるべきこと
応急処置である程度インクが落ちたら、仕上げに中性洗剤で普通に洗濯します。
これで残った溶剤や汚れをきれいに洗い流せます。
それでも取れない場合は、無理せずクリーニング店へ相談するのがベストです。
「油性インク汚れ」と伝えると、専用溶剤で対応してくれます。
まとめ｜すぐの対応がカギ！
油性マジックのシミは、放っておくほど落ちにくくなります。
つまり、「気づいたときが勝負」！
すぐにアルコールやクレンジングオイルなどを使えば、かなりの確率で落とせます。
おさらいするとポイントは3つ：
- 水ではなく、油を溶かす成分を使う
- こすらず叩いて浮かせる
- 最後に洗濯してリセット
お気に入りの服を守るためにも、慌てずに応急処置を試してみてくださいね。
家にあるアイテムで、思った以上にきれいに復活するはずです！
