キッチンの中でも特に掃除が大変なのが「換気扇フィルター」。気づけばベタベタの油汚れが層のようにこびりついて、触るのも嫌になるほど…。そんなときに頼れる救世主が「セスキ炭酸ソーダ」です。重曹よりも強力で、でも環境や手肌にやさしいこの万能アイテムを使えば、あの頑固な油汚れもスルッと落とせます。
セスキ炭酸ソーダとは？
まずは基本から。セスキ炭酸ソーダとは「セスキ炭酸ナトリウム」と呼ばれる弱アルカリ性の粉末。水に溶かすと、油汚れや皮脂汚れ、手垢などの酸性汚れを中和して分解してくれます。重曹と似ていますが、実は洗浄力が約10倍ほど強いとも言われています。
しかも、界面活性剤を含まないので環境にもやさしく、手荒れしにくいのが特徴。キッチンの油汚れ落としにはピッタリなんです。
換気扇フィルターの油汚れが落ちにくい理由
換気扇のフィルターには、料理中に空気中へ飛び散った油や水蒸気、ホコリなどが長期間にわたって付着しています。加熱によって油が酸化・重合し、まるで「樹脂」のように固まってしまうんです。
このベタベタは水だけでは絶対に落ちません。洗剤を使っても、界面活性剤の力が弱いと分解しきれず、ぬるぬるしたまま残ってしまうこともあります。ここで活躍するのが、油をしっかり分解するアルカリ性洗浄。つまり、セスキ炭酸ソーダの出番というわけです！
準備するもの
- セスキ炭酸ソーダ（粉末タイプでもスプレーでもOK）
- ゴム手袋
- 古歯ブラシ or スポンジ
- 大きめの桶 or シンク
- お湯（40〜50℃程度）
換気扇フィルター掃除の手順
① セスキ炭酸ソーダ水を作る
水500mlに対して、セスキ炭酸ソーダを小さじ1〜2ほど溶かします。ペットボトルなどに作ってスプレー容器へ移すと便利です。
② フィルターをお湯につける
シンクや桶に40〜50℃のお湯をため、先ほどのセスキ水をカップ1ほど入れます。その中に換気扇フィルターを沈め、30分〜1時間ほど放置しましょう。
この時間でアルカリ成分が油汚れを分解してくれます。時間が経つと、お湯の表面に油膜が浮いてくるはずです。
③ ブラシでこすり洗い
つけ置きが終わったら、古歯ブラシやスポンジでこすります。油が柔らかくなっているので、力を入れなくてもスルッと落ちていきます。
④ 水でしっかりすすぐ
最後にぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。乾いた布で水分を拭き取り、しっかり乾燥させれば完了です。
しつこい油汚れへの裏ワザ
それでも落ちない固まり汚れには、セスキ炭酸ソーダペーストが効果的！
作り方は簡単。セスキ炭酸ソーダに少量の水を混ぜてペースト状にし、汚れの上に直接塗ります。そのまま10〜15分ほど置いてから、スポンジでこすればガチガチ汚れもスッキリ。
セスキ炭酸ソーダを使うときの注意点
- アルミ製のフィルターには使わない（変色の恐れあり）
- 塗装面やコーティング部分にも注意
- 長時間放置しすぎない
- 手荒れ防止にゴム手袋を着用する
素材によってはアルカリ成分に弱いものもあるので、目立たない部分で試してから使うのがおすすめです。
定期的な掃除で「ベタベタ知らず」に！
換気扇フィルターの掃除は、最低でも月に1回が理想。放置すればするほど、油が酸化して固くなってしまいます。料理が好きな人ほど油汚れは早く溜まるので、定期的にセスキ炭酸ソーダでメンテナンスしましょう。
また、普段から「使い捨てフィルター」を上に貼っておくのも◎。油の付着を防ぎ、掃除の手間を減らせます。
まとめ：セスキ炭酸ソーダでスッキリ快適キッチン！
ベタベタしていた換気扇フィルターも、セスキ炭酸ソーダさえあれば簡単にピカピカに。強い洗剤を使わずに、手肌にも環境にも優しく掃除できるのがうれしいポイントです。
頑固な油汚れに悩まされているなら、ぜひ一度セスキ炭酸ソーダで試してみてください。換気扇がスッキリすると、キッチン全体も気持ちよくなること間違いなしです！
